こんばんは、宮原那由太です。
僕は音楽をやっている方々からの仕事をメインの仕事にしています。
アー写ジャケ写だったり、ライブ映像・ライブ写真だったり、PV/MVだったりをやっていて、一回で数千円～数万円のお仕事をさせていだいています。
で、色々な方にそんなお話をすると決まって言われるのは、「ミュージシャンってお金持ってないでしょ？」ってことです。
ミュージシャンはお金がないっていうのは、結構昔から言っている通説ですよね。
確かに、アルバイトを適宜入れつつ、ライブ活動に従事していると、どんどんお金もなくなっていきます。
スタジオに入ったり、消耗品とかエフェクターとかを購入すると、どんどんお金がなくなっていきます。
確かに、僕に仕事を依頼してくれる人の中でも、「お金余っちゃって余っちゃってｗｗｗ」という人は見たことがありません。
しかし、僕は、「ミュージシャンがお金がない」っていうのは、ちょっと違うんじゃないかなって思っています。
正しくは「ミュージシャンはお金の使い方が上手じゃない」っていうことなんじゃないかってことです。
例えば、4人でバンドをやっていて、月に2本のライブに出ているとします。
計算を簡単にするために、一つのライブでのノルマが、2000円×20枚＝40000円とします。
で、一回のライブで、10人の集客ができたとすると、残りのノルマ分2000円×10枚＝20000円を、自分たちで負担するとする。
4人組バンドなので、一人につき5000円くらいを、一回のライブ出演で払うことになる。
すると、一人月10000円くらい、ライブ活動で消えていくことになりますね。
もしこの計算通りにことが進むとですね、
実は3か月もたつと、12万円の金がノルマ代として払っていることになるんですよね。
半年経てば24万円です。
で、想像してもらえれば分かると思いますが、これくらいのお金があれば、レコーディングをしてオリジナルCDを作ったりもできるし、PV/MV撮影をプロの業者に頼むこともできるし、広報活動用の色々なものに費やすこともできると思います。
つまり、「毎日の音楽活動に不用意にお金を突っ込んで、計画性がない」って可能性があるんじゃないかなってことです。
知ってると思いますが、どメジャーなJ-POPのミュージシャンだって、アルバムのレコーディング期間にはライブ活動などをせずに、レコーディングに集中しますよね。
それこそ数か月、ライブなんて全くしないで準備期間にあてます。
そしてアルバムが完成したら、それをひっさげて全国規模のライブツアーを組んだりしていますね。
で、そのアルバムを売ることでレコーディング費用を回収することもできるんですよね。
これは一例なのですが、ミュージシャンだって、現金を全然持っていないわけではないです。
むしろ、自分たちの音楽活動に対して、結構躊躇なくお金を払っていると思います。
だったら、そのお金の使い方について、今一度考えてみるのも大切なんじゃないかな。
もちろん、ライブに出ることが悪いというわけではありませんが、もし盲目的に目の前のことに費やしているなら、少し使い方を整理した方がいいかもしれません。
お金はあるんです。使い方を変えるだけで、音楽活動が、ちょっと前進するかもしれません。
(僕も映像や写真のお仕事、お待ちしてますからね！！笑)