こんばんは、宮原那由太です。
僕は色々なミュージシャンの方とつながりがあって、お茶したり飲みに行ったりライブ会場で話したり色々と交流しています。
で、最近思うことがあるのですが、
すごくいいなって個人的に思うミュージシャンの人達には、ある共通点がありました。
それは、親が音楽をやっている人。
更に言えば、両親とも音楽をやっている人。
もっと言えば、家族でバンドなんかやってたりする過去がある人。
いいなと思うミュージシャンの共通点が結構これがあてはまる場合があります。
理由を自分なりに考えてみたのですが、
①親が音楽活動をしているから、幼い時から楽器に触れる時間があったり、親が自分の手本のプレイヤーになる。
②親が過去の色々な音源を持っているので、幼いころから色々な音楽を聴いて育っている。
③自分の子どもが音楽活動をしていることに対して理解がある。
などがあげられるんじゃないかなと思います。
①親が音楽活動をしているから、幼い時から楽器に触れる時間があったり、親が自分の手本のプレイヤーになる。
例えば、習い事してピアノを弾くということは多々あるかもしれませんが、大抵の場合、ピアノ教室に通って先生に習うというのがほとんどだと思います。
しかし、教室で楽器を弾くのはせいぜい1週間のうちに1~2時間程度で、圧倒的多くの時間は自宅での練習になります。
その場合、自宅にも「先生」がいるという状況だと、子どもの取り組む姿勢も変わってくるんじゃないかと思うんです。
また、親が楽しそうに楽器を弾いている姿を見た子どもは、「楽器を弾くのは楽しいことなんだー」っていうのを幼いころからわかるので、楽器演奏自体に自然とのめりこむようになり、年齢が低い頃から高い技術レベルの状態にいれるのではないかと思います。
②親が過去の色々な音源を持っているので、幼いころから色々な音楽を聴いて育っている。
音楽っていうのは、必ず、時代背景とともに存在しています。
○○年代の音楽というのは、意識して聞かないとなかなか自分の耳に入ってこない。
また、J-POPならまだしも、洋楽だとかのなかなか情報の入ってこない音楽に対して、10代前半ではなかなかアンテナを張ることもできません。
しかし、親が音楽が好きであれば、音楽の情報は親から入ってくる、つまり家に音楽があるという状態です。
子どもの頃に親がかけていた音楽というのは子どもの記憶には鮮烈に残るので、その時に色々な世代の良質な音楽を聴いている人であれば、大人になった時に、音楽の引き出しがものすごく増えた状態になっているということです。
③自分の子どもが音楽活動をしていることに対して理解がある。
音楽でどうにかなろうとしている人に対して、普通の親はあまり積極的には応援しないんじゃないかな、と思うのです。
しかし、もしそれが、かつて自分もやろうとうしていた道であれば、それを止めることはないかもしれません。
かつて自分が目指していた、音楽の道を、子どもが進みたいと願っている。
そういう場合、親は具体的な援助もしてくれるかもしれないし、それがなくても精神的には相当楽になるんじゃないかと思うのです。
音楽活動は何年も何年も続くので、親族の理解というのはとても重要です。
そこのハードルを突破できているかどうかは、音楽活動が円滑にいくかどうかに関係してくるはずです。
というわけで、いいなーと思うミュージシャンは、両親が音楽をやっていることが多い、というお話でした。
「ちょっと待って!俺は両親が音楽やってないけど音楽の道に進みたい!どうしたらいいんだ!」
という人は、親が音楽をやっている人が、幼少期に受けた高等音楽教育を超えるくらいの努力を今からするしかないかもしれないですね。
楽器の演奏力もそうですし、音楽的な知識もそうですし、援助を受けず一人で独立して頑張る勇気をもって臨む。
それだけのディスアドバンテージを跳ね飛ばすような頑張りをすれば、彼らを超えられるかもしれないですね。