こんばんは、音楽撮影プロデューサーの宮原那由太です。
少し前に、演劇関係の方とお話をする機会がありました。
僕が以前、とある演劇の撮影をしたのですが、その時のお話をしていました。
演劇界隈と音楽界隈は非常に似ていて、やはり「役者になりたい」という志を持った若者が、アルバイトをしながら舞台に出続けているという状況だそうです。
ただ、その中でも、やはり「いい役者」と「そうでもない役者」がいて、同じ劇団内に混在している、という話をしました。
で、「いい役者」というのは何が違うかというと、突き詰めるとそれは「覚悟」が違うんだという結論になりまして。
僕は撮影したのでその公演をもちろん見ていたので、
「それって例えば○○役の人とかですか？」とその方に言うと、
「そうです当たりです！わかるんですか？」と言われました。
僕は、「演技を見てれば大体分かりますよねー」と答えました。
その方もそれには納得してくれました。
僕はその劇団の公演は撮影でしか見ていませんが、「覚悟」ができている役者さんは僕でも分かります。
それは、演技力に自然に現れていました。
他の役者さんとはやはり演技力が雲泥の差で、その姿はとても演劇を愛しているように見えたし、本気で演劇と向き合っているというのが伝わってきます。
要するに、「覚悟」っていうのは、
案外、他人から見ても分かるものなんだよな、って思います。
私、宮原は、25歳の時、両親に「仕事を辞めたい」と言ったことがありました。
その時、父親は反対したんですね。
しかしその後、29歳の時、両親に「仕事を辞めます」と言ったら、
父親は応援してくれました。
僕は今はっきり分かりますが、この2つの発言では、自分の「覚悟」にものすごい差があります。
確かに25歳の時の「仕事を辞めたい」はただの相談で、自分の中に、辞めてどうしたいというのはなく、ただ現状から逃げたかっただけだったと思います。
ですが、29歳の時の「仕事を辞めます」は、辞めてから自分がどうするかも決めていたし、それは相談して答えを考えるのではなく、自分の中ですでに結論を出した状態でした。
この「覚悟の差」は、父親にも分かったのでしょう。
だから、25歳の時あんなに反対していたのに、29歳の時は送り出してくれたのでしょう。
これは最初に言った演技力のお話とは少し違うかもしれませんが、そういう技術的な部分だけではなく、
言葉の使い方、選び方とか、日常的な行動とか、そういうものにも十分反映されてしまうのではないかと思うのです。
だからきっと、あなたが何かをやろうと、何かを成し遂げようと、何かを叶えようとしている時、その「覚悟の量」っていうのは、他人に十分伝わっています。
自分に十分覚悟があるのかどうか、それは他の人の方が分かっているのかもしれません。
あやふやな覚悟では、心配されて反対されるかもしれない。
十分な覚悟があれば、大丈夫だろうと賛成されるかもしれない。
あなたの「覚悟」は、他人から十分見えています。
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5/30(月)
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