こんばんは、宮原那由太です。
色々なミュージシャンと話をしていてよく聞く言葉がありまして、
「○○歳までにプロになれなかったら音楽を辞めようと思っています」
というのを、今まで何回も聞いてきました。
○○歳は、例えば、
23歳(社会人1年生として)が入ったり、
25歳(アラウンドサーティー)が入ったり、
30歳(20代の終わり)が入ったり色々です。
この発言は一人や二人ではなく、本当に何人もの人が言ってきていることです。
こういう発言をする人を目の前にして、僕は特に言うことはありません。
「自分で決めたなら、それでいいんじゃない?」
というだけで、その決断に対して僕は特段、意見を言わないようにしています。
しかし、ブログだから、あえて不特定多数の、
「○○歳までにプロになれなかったら音楽を辞めようと思っています」発言をする人たちに言いたい。
「プロを諦めること」と「音楽を辞めること」はイコールではありません。
プロになれなくても、音楽を続けることはできます。
僕は思うのです。
もちろん、音楽が好きで、音楽を仕事にしたい、その気持ちは十分わかります。
しかし、
あなたにとって音楽とは、仕事にならなくなったとしたら、価値がなくなってしまうものなのでしょうか?
おそらく、音楽活動を続けてきた人たちは、その音楽活動を通して、音楽活動をしていなかったら出会えなかったであろう、沢山の人達と出会ってきたはずです。
そしてその人達と、音楽という素晴らしい芸術を通して、出会い、会話をし、ともに時間を過ごし、それによって自分たちの人生がよりよいものになって、充実感を感じたことがあるはずなのです。
なのに、「音楽が仕事にならなかった」という理由で、そんな素晴らしい音楽自体を辞めてしまうのは何故なのでしょうか。
音楽は、仕事にならなくなって、楽しいのです。
音楽をやることで、あなたの人生には、何かしらのプラスが生じているはずです。
そして、今後も音楽を続けていれば、そのプラスはずっと続くはずなのです。
それなのに、「音楽を辞めよう」と思ってしまうのは、なぜなのでしょうか。
僕は、「職業音楽人」を増やしたいと思っています。
しかし、それは目的ではなく、結果としてそうなればいいといったくらいで、
本当は、
「誰もが音楽活動を一生続けられる仕組み」を作りたいと思っています。
だって、仕事になるかどうかを別にして、音楽って楽しいじゃないですか。
音楽活動って、素敵じゃないですか。
だったら、仕事にならないということは、音楽を辞める理由になんかならないはずです。
「プロを諦めること」が「音楽を辞めること」だと思っているあなたは、本当に音楽が好きなのでしょうか?
僕は、プロを諦めても音楽を続ける人こそが、音楽が好きな人だと思いますよ。